マンションで雨漏りが発生したらどうすればいい?原因や対処法を紹介!


皆さんこんにちは。東京・神奈川エリアで防水工事・改修工事などを手掛けている東亜化成株式会社です。


マンションやビル、工場を所有している方は「雨漏りが直らなくて困る」「うちもそろそろ改修の時期かな?」「雨漏りで異臭がする」など、雨漏りに関するお悩みを多くお持ちだと思います。


一戸建てと比べて規模が大きく、複雑な構造の建物では、雨漏りに気づきにくいという特徴があります。被害が出たときにはすでに腐敗が進んでいる状態です。雨漏りを放置すると、カビが生えたり、害虫が繁殖したり、住人の健康被害に発展する可能性もあり、緊急の対応が求められることも少なくありません。


雨漏りは、定期的なメンテナンスで被害を最小限に抑えられます。早期発見できれば、工事費用を安く抑えられ、建物の寿命を伸ばすことも可能です。


そこで今回は、マンションやビル、工場の雨漏りについて、原因から放置した場合の被害、自分でできる対処法までお伝えしていきます。




■マンションで雨漏りが起こる原因とは?



マンションで雨漏りが起こる原因にはさまざまなものがありますが、ほとんどが建物の劣化とメンテナンス不足によるものです。

建物が劣化すると、屋根の塗装が剥がれたり、外壁にヒビが入ったり、配管が壊れたりします。雨水はそこから徐々に内部へと侵入し、天井や壁に被害を及ぼします。


まれに新築のマンションやビルでも雨漏りが起こることがありますが、その場合は施工不良の可能性が高くなります。例えば、窓のシーリング部分の施工が甘いために、通常の雨では防げていたものが、台風などの暴風雨となると、途端に雨水が内部へ染み込んでくるといったケースです。


雨漏りの原因はさまざまで、建物自体の築年数や構造も関係してきます。


マンションなど大型の建物では「雨漏り」か「水漏れ」かの見極めも必要です。

水漏れは、給排水管やトイレなど建物の設備の損傷によって内部から水が漏れてしまうことです。雨漏りと水漏れは、損傷の結果が似ていますが、原因が違うため、修理の方法も異なります。


このように、マンションの雨漏りで難しい点は、複雑な構造のために見えない部分が多いことです。時には、雨漏りの原因が長期に渡ってわからないこともあります。


しかし定期的なメンテナンスをしていれば、十分防げるものばかりです。

雨漏りには必ず初期段階があります。塗装が剥がれて色が変わってくる、外壁に亀裂が見えるなどです。

日頃からそのような変化を記録して、余裕をもって業者に調査・点検を依頼すれば、工事にかける費用も時間も最小限にとどめられます。




■マンションで雨漏りしたときの対処法とは?



マンションで雨漏りが発生したときには、必ず業者に点検・調査を依頼しましょう。マンションやビルは大規模で複雑な構造のため、自分で原因を突き止めることは不可能です。被害は見える範囲に留まりません。雨量や風向きによって、同時にいくつかの部屋で発生することもあります。

原因究明や修理は業者に任せるようになりますが、自分でできる対処法もありますので、ここでご紹介します。



・写真や動画で雨漏りの記録を残す

まずは、写真や動画で雨漏りの記録を残しておきましょう。雨漏りの状況は、説明しても正確に伝わらないことがあります。発見時の様子を写真や動画に残しておくことで、状況説明がスムーズになり、原因究明に役立ちます。

写真を撮る際は、雨漏りのアップだけでなく、引いたアングルも撮影するようにします。他の箇所に被害が広がっている場合に、アップだけでは様子がわからないことがあるからです。雨漏りの周辺から部屋全体が映るように撮影してください。



・応急処置を施す

雨漏りの被害が広がらないように、応急処置を施します。古典的な方法ですが、バケツを置いて雨水の受け皿をつくりましょう。雨漏りが広範囲にわたっている場合は、ビニールシートを敷いてその上にバケツや吸水シートを敷きます。

床ではなく、雨漏りが起こっている天井やひび割れの箇所をビニールシートで覆う方法も効果的です。

漏電しないよう、周辺にあるコンセントは抜いてください。


応急処置をしたからといって安心せず、早めに業者に連絡をしましょう。




■雨漏りを放置するとどうなる?



マンションやビルの雨漏りを放置すると、気づかないところで被害は拡大し、取り返しのつかないダメージとなることもあります。

ここでは、マンション雨漏りを放置するとどのようなことが起こるのか、具体例をご紹介していきます。



・木材が腐食する

雨漏りの被害の中で、特に注意しておきたいのが木材の腐食です。木材は長期間濡れることで腐食し、建物の強度を大きく低下させてしまいます。建物の強度が弱まると、耐震性も低下するので、地震で崩れやすくなったり、建物が傾いてしまったりすることもあります。


木材は長期間濡れることで腐食するので、日光が当たらない天井や壁の内側、床下で起こりやすいです。天井にシミやカビが発生した場合は、木材の腐食を疑いましょう。



・害虫が発生する

雨漏りが起こると、湿った木を好物とするシロアリなどの害虫が繁殖します。シロアリは日光を嫌い、湿った木を好むため、天井裏や屋根裏を住処として、床下や柱、玄関やお風呂場に出てきます。

シロアリは木材を蝕み、建物の強度を落としてしまうので、被害を見つけたら早急に駆除を依頼しましょう。



・健康被害が起こる

雨漏りを放置すると、住人の健康被害に発展することもあります。雨漏りによって腐食した木材にはカビが生え、雑菌が繁殖します。カビや雑菌は、喘息やアレルギーなど、気管支疾患の原因となり、症状を悪化させてしまいます。



・修理費用が高くなる

雨漏りの放置によって木材の腐食が深刻になると、時には部材から交換する必要があり、修理費用が高くなります。建物の構造上、重要となる柱や梁が腐食した場合は、大掛かりな工事が必要です。

過去には雨漏りを放置したことで何千万という修理費を払わざるを得なくなったケースもありました。




■マンションの雨漏りを防止するために必要なこと



マンションの雨漏りを防止するためには、定期的なメンテナンスや早い段階での点検・調査が必要です。入居者から「雨漏りしている」とクレームが来る前に、しっかりと点検、予防していきましょう。



・雨漏りが起こりやすい場所をチェックする

マンションで雨漏りが起こりやすい場所は、「屋根」「屋上」「外壁」「ベランダ」「窓周り」「開放廊下」などです。屋根や屋上、ベランダは、直接雨や日光に晒される部分のため、劣化が早い傾向にあります。

窓周りでは、外壁とサッシの間を埋めるシーリング材が劣化すると雨水が入りやすいです。

開放廊下に屋根はありますが、悪天候で横なぐりの雨が入り込み、床や階段を濡らすことで徐々に劣化してしまいます。


チェックのポイントは、天井や床に染みができていないか、壁紙が変色していないか、屋上や外壁にひび割れがないか、屋上やベランダの排水が詰まっていないかなどです。

日頃から上記のような異変がないか確認しましょう。



・塗料で浸水を防ぐ

雨漏りを防止する具体策となり得るのが、屋根や外壁に使用する塗料です。

一般的な塗料よりも防水性の高い防水塗料は、水が染み込みにくく、木材などの素材をしっかりと守ります。

耐候性も上がるため、雨風にさらされても傷みにくく、ひび割れが起きてもダメージは少なく済みます。


防水塗料にはさまざまな種類がありますので、業者と相談の上、屋上や外壁には積極的に使っていきましょう。



・耐用年数を確認する

上記で紹介した防水塗料には、耐用年数があります。立地条件や防水加工の種類、メンテナンスの頻度にもよりますが、目安はおよそ10年です。耐用年数が最も短い塗料は、アクリル塗料でおよそ5〜6年、最も長い塗料はフッ素塗料で15〜20年です。

10年を目安に再度点検の計画を立てましょう。


耐用年数から算出した適正な時期に改修を行うことで、雨漏りの被害を未然に防ぎ、余計な費用をかけずに済みます。



・写真を撮影して準備する

建物にできたシミなど、日頃から気になった箇所は写真に撮っておくと、トラブルが起こった際に役立ちます。雨漏りに発展する前の様子が分かれば、原因を早期に発見でき、修理もスムーズに進みます。


》防水工事って、どんな工事? ~防水工事の種類について~


》屋上の防水工事は何年に一度必要?施工時期の決め方や耐用年数を紹介


■まとめ



マンションやビル、工場で起こる雨漏りについて、よくある原因から対処法、防止するために必要なことをお伝えしました。

雨漏りは人間の病気と同じく、早期発見・早期治療が大切です。放置すると損傷がひどくなるだけでなく、住人の健康被害にまで発展することもあります。


そこで重要となるのが定期的なメンテナンスです。雨漏りが発生する前の初期段階で食い止められれば、工事費用が安くなるだけでなく、建物の寿命も伸ばせます。


雨漏りのメンテナンスは、信頼できる業者に委託することが大切です。マンションのように複雑な建物は、雨漏りの原因をつきとめるだけでも難しい作業となります。変な業者に依頼すると、いつまでたっても雨漏りが直らないということになりかねません。


》防水工事はどんな業者に依頼すべき? 業者の種類やチェックポイントを解説!




■東京の防水工事なら東亜化成にお任せください!



東亜化成は、東京を拠点にビルやマンション、工場の防水工事を手掛けています。昭和33年から60年以上に渡り、安定して事業を展開してまいりました。


マンションやビル、工場の防水工事は、その複雑な構造から、豊富な経験とさまざまな工法への対応力が求められます。東亜化成は、シート防水や塗膜防水、アスファルト系防水など、多様な工法に対応した防水のプロフェッショナルです。


まずは現地調査を行い、しっかりと原因をつきとめるところから始めます。ご依頼いただいた箇所以外にも損傷や気になる点があれば、その都度提案できるのが強みです。床の滑り止め対策などの補修工事や安全対策工事もお任せください。


最近では、大手の工場の防水工事も行っていますが、小規模から大規模まで、幅広い物件の工事に対応できます。


マンションやビル、工場の雨漏りでお困りの方、防水に関するお悩みは、東亜化成へお気軽にご相談ください。


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