皆さんこんにちは。
東京・神奈川エリアで防水工事・改修工事などを手掛けている東亜化成株式会社です。
私たち東亜化成が主に手掛けているのは、工場やプラントなどの防水工事ですが、一般住宅の防水工事も承っており、多数の実績があります。一般住宅で防水工事がされている部分といえば、ベランダやバルコニーです。その床のほとんどで、「FRP防水」が導入されています。
そこで今回の記事では、「FRP防止とは何か?」「どのような工程で行われるのか?」など、FRP防水についてご紹介したいと思います。
■FRP防水工事とは?
FRPとは、「Fiberglass Reinforced Plastics」の略で、繊維強化プラスチックのことを表しています。繊維強化プラスチックは耐水性や耐荷重性に優れており、このFRPを液状にして塗り上げる防水工事のことをFRP防水といいます。
■FRP防水工事のメリット
FRP防水工事にはさまざまなメリットがありますが、まず特筆すべきは、軽量な素材であるにも関わらず、耐久性が高いことです。さらに、耐水性・耐荷重性にも優れているので、防水工事の工法として適しているといえます。また、鉄筋コンクリートや鉄骨構造の建物と相性がよく、素材の便宜性や汎用性が高いこともFRP防水工事のメリットだといえます。
なお、一般住宅ではベランダやバルコニー、屋上、浴室などでよく採用されていますが、駐車場やプール、水槽、船舶、航空機などの幅広い場所でも用いられています。富士山の気象レーダーのドームにも、約36年間使用されていました。
■どんな材料を使うのか?
・樹脂
FRP防水工事では、液状の樹脂(ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂)がよく用いられます。樹脂の種類としては、「防水用ポリエステル樹脂」「防食用ポリエステル樹脂」「防食用ビニルエステル樹脂」と主に3種類あり、それぞれの品質にあった施工箇所・用途で用いられています。
(出典:ディックプルーフィング)
・ガラスマット
防水用ガラスマットは、FRP防水層の補強剤として使われます。10μ径ほどのガラス繊維を束にして、50mm程度の長さにカットしてマット状にした材料です。
(出典:セントラル硝子)
・その他
上記2つ以外にも、FRP防水ではさまざまな材料が使用されることがあります。防止層と下地の密着性をなじませる目的で使用される「プライマー」や、防水層の耐久性・耐候性・耐摩耗性・美観性を向上させるために使われる「保護・仕上げ材」、硬化剤の添加を確認しやすくして誤飲防止や漏洩時の識別を容易に行えるようにするために用いる「硬化剤」などがあります。
(出典:ディックプルーフィング)
■FRP防水工事の流れ
では早速、FRP防水工事の大まかな流れを見ていきましょう!ここでご紹介するのは、一般的な住宅の場合に行われる工程となっています。
・下塗り工程
まずは下地をしっかりと洗浄し、下地処理が終われば下地にプライマーを塗布していきます。このとき、プライマーは接着剤の役割をしており、下地との密着性を高めてくれます。
・積層工程
下地工程が終了すると、次はポリエステル樹脂の塗布とガラスマットの貼り付けを行います。樹脂を丁寧に塗り上げていき、ガラスマットは脱泡ローラーを用いてマット内にある気泡を除去していきます。この工程は、2〜3回ほど繰り返されます。
・仕上げ工程
積層工程が完了すると、最後に仕上げ工程に移ります。研磨機を用いてファラスッマットの表面を研磨して、きれいに磨き上げていきます。さらに、アセトンを吹き付けることで、ポリエステルの硬化を早めます。最後に全体にトップコートの塗布を行い、FRP防水工事が完了となります。
大枠の流れは上記のような工程ですが、「もう少し細かく…」という方に向けてのご参考までに、防水材料メーカー・ディックプルーフィング社の「コロテクトNEO」を使った、軟質FRP防水工法をご紹介しておきます。
(出典:ディックプルーフィング「コロテクトNEO」の施工手順例)
■まとめ
以上が、FRP防水工事についてとその大まかな工事の流れになります。「防水工事って、一体どんな作業をしているのだろう?」と疑問に思われていた方も、これでおおよその流れがつかめたのではないでしょうか。ここでご紹介した住宅用のほか、屋上駐車場や水槽など、用途に応じて、適した材料や工法が異なってきます。
東亜化成は、昭和33年の創業から積み上げてきた数多くの実績とノウハウがあります。「働きながら防水の技術を学びたい」「日本の建築や住まい技術に貢献したい」とお考えの方は、東亜化成までぜひお気軽にお問い合わせください。
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