※写真はイメージ画像です。
【物件概要】
建物種別:工場
所在地:神奈川県横浜市
工事内容:屋上雨漏り修理(シート・ウレタン複合防水工事)
工法:シート防水・ウレタン塗膜防水 複合工法
工期:8日間
【お客様の課題】
神奈川県横浜市に拠点を置く工場で雨漏りが発生しているとのご相談をいただきました。
現地を確認したところ、屋上の既存防水シートは経年劣化により、めくれや破れが複数個所で見られる深刻な状態でした。応急処置では根本的な解決にはならず、雨漏りが再発する可能性が高い状況です。施設管理者様からは、**「この機会に根本的な対策を講じたい。多少工期がかかっても、長期間にわたって安心できる、信頼性の高い工事をお願いしたい」**という、恒久的な対策を求める強いご要望をいただきました。
【東亜化成からのご提案内容】 詳細な現地調査の結果、既存の防水シートは寿命を迎え、その下のコンクリート下地にも影響が及んでいることが判明しました。そこで私たちは、その場しのぎの補修ではなく、長期的な建物の保護を視野に入れた**「シート防水とウレタン防水の複合工法」**による全面改修をご提案しました。
この工法は、それぞれの防水材が持つ長所を組み合わせることで、単一の工法を上回る耐久性と信頼性を実現します。
広範囲をカバーする「シート防水」: 建物の広い平坦部分には、耐久性と均一な品質を持つ防水シートを敷設。建物を水から守る、強固な第一の壁を形成します。
複雑な形状に追従する「ウレタン防水」: 配管の根本や設備の基礎、壁の立ち上がり部分といった、シートでは施工が難しい複雑な形状の箇所には、液状のウレタンを塗り重ねます。これにより、継ぎ目のない完全な防水層を作り上げ、雨漏りの最大の弱点となりがちな細部を完璧に保護します。
この「適材適所」のアプローチにより、屋上全体として死角のない、極めて信頼性の高い防水性能を発揮できることをご説明し、ご採用いただきました。
【施工のポイント】
長期的な安心をお届けするため、見えない部分こそ丁寧に、以下の工程を徹底しました。
劣化した防水層の完全撤去:
まず、機能しなくなった既存のシート防水を全て撤去します。この作業を疎かにすると、新しい防水層が早期に剥離する原因となるため、時間をかけて丁寧に行いました。
躯体への下地補修:
劣化したシートを剥がした下には、雨水の侵入によるコンクリートのひび割れなどが見られました。この傷んだ部分を専用の補修材で埋め、平滑に整えることで、新しい防水層が本来の性能を100%発揮できる健全な土台を作ります。
新規シート防水層の形成:
下地が整った平場に、新しい防水シートを隙間なく貼り付けていきます。シート同士の接合部は、専用の機材で熱を加え一体化させ、水が入り込む余地を一切なくします。
複合工法による二重防水:
シート防水を施工した上から、接着性を高めるプライマーを塗布。その後、特に雨漏りのリスクが高い立上り部分やパラペットに、ウレタン樹脂を二度にわたり塗り重ね、防水層をさらに強化しました。
保護トップコートによる耐久性向上:
最後に、施工した防水層全体を保護するためのトップコートを塗布。紫外線による劣化から防水層を守り、その寿命を最大限に引き延ばします。
【施工後の成果】
8日間の工程を経て、雨漏りのリスクを根本から断つ、強固な複合防水層が完成しました。

